日本のファン待望の"ヴァイオリンで語るヴィルトゥオーゾ"再・再来日

2023年1027日[金]

2023年1029日[日]

両日とも14:00 PM開演[13:30PM開場]

ラビドールホール(御宿町御宿台132)

La vie d'Or Hall 14:00 27 / 29 October 2023


全席自由

4,000

プログラム

アドリアン・ユストゥス(ヴァイオリン)

メキシコ市生まれ。幼少より音楽的環境に恵まれた家庭に育ち11歳でAcademia Yuriko Kuronumaに入り、黒沼ユリ子に師事。1985年「日本メキシコ友好コンサート」で初訪日。この時日本で受けた暖かい拍手で音楽が持つ不思議な力を実体験し、将来への道を心に決めたという。メキシコの全国ヴァイオリン・コンクール優勝、オーケストラとの共演デビューをしてからロチェスター大学のEastman School of Musicに入り、Prof. Zvi Zeitlinに師事。特別奨学金を受け栄誉賞付で学位を取得。その後、Manhattan School of Music でPinchas Zukermanのもとでも研鑽を積んだ。国際ヘンリック・シェリング・コンクールで金賞、メキシコのモーツアルト・メダル受章、ニューヨークの国際アーティスト・コンペティション賞なども受賞。カーネギー・ホール、ウイグモアホール、バービカン・センター、サントリーホール、テルアヴィヴのアート・ミュージアム、メキシコの国立芸術宮殿、プラハ城のスペイン宮殿など国際舞台に立ち、各地で高評を得る。ロンドンのフィルハーモニア・オーケストラとシベリウスの協奏曲、メキシコのケレタロ・フィルハーモニーとエンリッケスの協奏曲第1番、アメリカの現代室内楽アルバム「タペストリー」などがすでにリリーズされていたが、日本での2011年リサイタルからのライブ「ラ・カンパネラ」と2012年リサイタルからのライブ「パガニーニ・24のカプリス」も絶賛され、好評発売中。

渡辺 美穂(ピアノ)

1968年千葉県千葉市生まれ
武蔵野音楽大学同大学院を経てハンガリ一国立リスト音楽院(ブダペスト)へ。1998年ポルト一国際ピアノコンクール(ポルトガル)セミファイナリスト。1999年帰国。2011年より草津夏季国際アカデミー&フェステイパルにてイタリアのオルガニストクラウディオ・ブリツィ氏の通訳及びアシスタントを務め、ハルモニウムやオルガンとピアノのコンサートで共演。 2018年ラビドールホールにて黒沼ユリ子氏と共演。
渡辺美穂ピアノリサイタルシリーズとして、室内楽コンサートを定期的に行っている。ナビゲータは真嶋雄大氏。
現在聖徳大学講師。

ヴァイオリンで語るヴィルトゥオーゾ、アドリアン・ユストゥス

黒沼 ユリ子

ある時、私がアドリアン・ユストゥスのことを「歌うヴィルトゥオーゾです」と紹介したところ「彼は声楽家でもあるのですか?」と訊かれて返事に窮したことがありました。が今になって思えば、それは正解でもあったのです。何故なら彼は、まるでオペラ歌手の様に、人生の喜怒哀楽をヴァイオリンで語り、歌う演奏家なのですから。 プラシド・ドミンゴ、ラモン・バルガス、ロランド・ビヤソン、ハビエル・カマレーナとは、メキシコが世界の楽壇に送り込んだ超有名なテノール歌手たちの名前だと即答できるオペラ・ファンは、日本にも少なくないでしょうが、ユストゥスは彼らと並びメキシコが誇る「語り・歌うヴァイオリニスト」なのです。パガニーニの「カプリス24曲」による彼のリサイタルの後には、次のような感想も届きました。
★何という瑞々しくも豊かに息づく音楽であろうか。歌うことが楽しくてしょうがない、そして聴衆全員にこの作品の魅力を共有しようではないかという様な熱い語りかけ。これまで聴いてきた多くのヴァイオリニストが小さく見えてしまうようなスケールの大きさ。
有名な13番の語りの巧みさは、ユストゥス自身がパガニーニになりきり語りかけている様な生々しさがあった★少年時代に日本の聴衆から受けた熱烈な拍手の音が忘れられず「ヴァイオリニストとして生きるスイッチは日本でONにした」と言い切るユストゥス。超絶技巧を決して飾らずに駆使しながらのユストゥスの自然体な演奏によって、「一人でも多くの聴衆が、音楽と共に生きることの幸せを実感できたら」と彼は願っています。それは彼が「神から授けられた使命」と信じているからなのです。近年はメキシコ国立コンセルバトーリオの教授として、若い世代のヴァイオリニストの指導にも当たりながら、内外の交響楽団の独奏者として大活躍中。

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